アニメーション映画は、映画館のみならず劇場、屋外劇場などで上映することを目的に作成されたものでもある。そのため、アニメ映画と劇場版アニメはほぼ同義語になっている。テレビアニメとして放映される作品の場合は、通常のテレビシリーズと区別するために、「劇場版」または「映画」とタイトルに付くことがある。テレビシリーズとは別に1本で完成された作品にするため、一部を除き、その殆どは映画用に作成されたオリジナルストーリーとなっている。
テレビが登場するまでは、アニメとはもっぱら映画館で上映されるものであり、
アメリカではテレビ時代になってからも繰り返し劇場短編作品がテレビで放送されている。日本でも同じく1960年代にテレビアニメが量産されるまで、『
トムとジェリー』『
ポパイ』『
スーパーマン』『
ベティ・ブープ』などアメリカの劇場短編作品がテレビで放送されていた。
世界最初の純粋なアニメーション映画は、
フランスの画家
エミール・コールの製作した、『ファンタスマゴリー』(
1908年、原題:Fantasmagorie)だと考えられている。コールはアメリカのブラックトン(後述)の用いていた
コマ撮り実写映画の技法に着目し、そこから実写部分を排した完全なアニメーション作品を創作した。『ファンタスマゴリー』の動画は白い紙に黒インクで描かれ、
ネガフィルムのまま黒地に白い線のアニメーション映画として上映された。世界初の長編アニメーション映画は、
アルゼンチンの
キリーノ・クリスティアーニによって制作された『使徒』 (1917年)であった。