現在この構想に最も沿っていると考えられる組織は
EUだが、EUはあくまでヨーロッパ圏内の統合を目指すものとされており、今後EUがヨーロッパ圏を越えて他地域まで拡張するかどうかは未知数である。さし当たってトルコの加盟が一つの試金石になると推測される。もう一つの著名な準世界国家はアメリカであり、事実上世界政治に最も実行力を持つ政府である。しかしアメリカは
モンロー主義に代表される内向き志向が強く、過去を振り返ってみても孤立主義的行動が目立つ。
世界国家に反する動きとしては民族主義、国家主義、いわゆるナショナリズムが挙げられる。これらもある意味では世界国家を目指す動きであるともいえるが、その統合のやり方が「世界の人々を同胞として捉える」のではなく、自民族が絶対的優位に立つ統合であるため、通常コスモポリタリズムとは呼ばない。