ロマン主義文学史上、小説の
ユゴー、
バルザックと並び称され、批評というジャンルを確立したと言われる。代表作に
ジャンセニスムの歴史を描いた「ポール・ロワイヤル史」(Port-Royal、1840-1859刊)、「月曜閑談」など。1844年に
アカデミー・フランセーズの会員になった。ユーゴーの妻アデールと姦通したことでも知られる。
サント=ブーヴは、従来みられた個人の趣味や印象に基づく批評(
印象批評)とは一線を画し、
文学者の生い立ち・環境・思想・教養などが作品に現れるという立場から、
伝記・
書簡などの資料を駆使して作品の本質を学問的に研究したもので、それ自体が鑑賞に耐える作品となっている。ただし、
プルーストに代表されるように、現実の作家と文学作品を結びつけて論ずる批評手法に対する批判も、特に
20世紀以降多い。