上海語は急速に変化しつつある方言である。他の中国語と同じく
声調言語であるが、老年層では6つある
声調が、中年層以下では5つに減るという変化をしており、若年層ではさらに減る兆しを見せている。しかも、音節が連続する際は高と低2つを組み合わせとする
ピッチアクセントとして発音しても意味の弁別上支障はなくなり、実質上、
日本語のように
音節の組み合わせによってアクセントが変化する言語に変化しつつある。
上海語は中古(三国・隋・唐)中国語音韻体系の全
濁音に対応する有声音声母 b-, d-, g-, j-, z-, v-, h- などが残されている。これに対して、
標準語や
広東語には、意味の弁別に使われる濁音は無くなっている。実際の
子音は、語中(他の音節に続く場合)では有声子音であるが、語頭では無声子音と
有声声門摩擦音の組み合わせという違いがある。例えば、‘ありがとう’を意味する「」は「 シャジャ」と前後の音節の子音が異なる。