長保5年(
1003年)4月〜
寛弘元年(
1004年)1月までの数ヶ月間の出来事をつづる。恋人
冷泉帝第三皇子弾正宮
為尊親王が前年
長保4年に薨じ、また為尊親王との恋のため父親にも勘当され、さらに夫
橘道貞との関係も冷めたものとなって嘆きつつ追憶の日々を過ごしていた和泉式部のもとに、為尊親王の弟
冷泉帝第四皇子帥宮
敦道親王の消息の便りが届く。その後帥宮と和歌や手紙などを取り交わし、また数度の訪問を受けるうちにお互いを深く愛する関係となり、最終的に和泉式部は帥宮邸に迎えられる。この間の和歌の取り交わしと、この恋愛に関する和泉式部のありのままの心情描写が本作品の大きな特色である。