グラフィックデザイナーとしての代表作は、あまりにも有名なのが、たばこ「
ハイライト」のパッケージデザイン。ほかに、フジテレビ『
ゴールデン洋画劇場』のオープニングタイトルなども広く知られる。イラストレーターとしては、「
週刊文春」の表紙や、
星新一著作の挿絵を多数手がける。書籍の
ブックデザイン(装丁)の仕事も数多い。たとえば、星新一・
丸谷才一の一連の作品や
村上春樹『アフターダーク』など。本の
バーコードは通常、裏表紙のカバーに直接印刷されるが、和田はこれを嫌う。そのため、彼が装丁を手がける本の裏表紙カバーには
ISBNの数字のみが表示される。その際バーコードは
帯に印刷されることが多い。
さらに、
映画ファンとしても有名で、「お楽しみはこれからだ」をはじめとする映画に関わる
エッセイ集がある。また、
小泉今日子主演の『怪盗ルビィ』など、
映画監督としての評価も高い。異業種有名人が監督をてがけて第1作、第2作を連続でキネマ旬報ベストテン入りさせたのは後にも先にも和田独りである。これらの作品が発表された頃は、実力の伴わない異業種監督がもてはやされた時期だっただけに格の違いを見せつけた。アニメーション作家としての仕事もある。1960年に
久里洋二・
柳原良平・
真鍋博が「アニメーション三人の会」を結成して
草月ホールで定期的に上映会を行っていた際、和田も
横尾忠則や
手塚治虫らとともに参加し、個人で制作したアニメーション作品を発表した。
山本に取材した内容をまとめた本が『ビギン・ザ・ビギン』である。この本に描かれているような、日本のレビューの黄金時代を『日劇物語』として映画化する話が1992年にあった。和田が脚本を執筆し、撮影はクランク・イン寸前までいったが、資金不足で撮影中止となった。[『怖がる人々を作った人々』(文藝春秋)のプロローグに記載あり。]