「
地獄変」(じごくへん)は、
1918年(
大正7年)に書かれた
芥川龍之介の代表的な
短編小説。これは、『
宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀」という説話を基に、芥川が独自にアレンジしたものである。また、
高校課程において、この小説を扱う学校は多い。ちなみに、基になっている「絵仏師良秀」も高校課程において古文編に扱われていることが多い。
主人公である絵仏師の良秀が、堀川の大殿様のために地獄変の屏風を描くところからこの小説は始まる。良秀の娘は殿の女房であり、親思いで気立てのよい女である。良秀も彼女をかわいがっていたが、殿の女房として働くが故に良秀が娘とともに過ごせることはなかった。良秀は絵の制作過程において段々と狂人と化して行く。最終的に良秀は屏風が後少しの所で描けぬと殿に訴え、モデルが必要だとして実際に人を焼く。それに選ばれたのが(作品により大殿によるとも良秀みずから指名したとも)かの娘であった。実際に彼女が焼かれる時、殿はその恐ろしさ及び絵師良秀の執念に圧倒され終始青ざめていた。良秀は見事な地獄変の屏風を描き終えるが、数日後に部屋で縊死する。