大正11年(
1922年)に杉山萌円の筆名で童話『白髪小僧』を誠文堂から刊行した。大正15年(
1926年)には、「あやかしの鼓」を雑誌『新青年』の懸賞に発表して二等に入選、作家デビューを果たす。「夢野久作」の筆名は、かれの作品を読んだ父茂丸が、「夢の久作の書いたごたる小説じゃねー」と評したことから、それをそのまま筆名としたものである。「夢の久作」とは、九州地方の方言で、「夢想家、夢ばかり見る変人」という意味を持つ。ここから作家として、九州の新聞などを中心として本格的に作品を発表するようになった。