最多入集歌人は
藤原家隆(43首)で、
九条良経(36首)、
藤原俊成(35首)、
西園寺公経(30首)、
慈円(27首)、
源実朝・九条道家(共に25首)、
飛鳥井雅経(20首)がそれに次ぎ、定家が庇護を受けた九条家・西園寺家の貴顕(公経は定家の義弟にして、関白九条道家の岳父である)の入集が目立つ。ほかに
北条泰時ら武家歌人の歌もある。
承久の乱以後、流刑地にあった大歌人
後鳥羽院と
順徳院の歌を除外したのは、他ならぬ幕府への配慮であるが、藤原家隆・源実朝を高く評価する傍ら、自身の歌の入集を最小限に抑えた定家の態度は興味深い。