ある宗教に対して信仰心が厚いだけでは、聖職者とは呼ばれない。この場合は、どれほど熱心であったとしても、
信者と呼ばれる。これに対し、宗教で定められている規範に則り、その宗教を深く信仰することを誓約した場合(主に入信、入門と呼ばれている)、その宗教を信仰する上での基本的な知識や作法を学ぶことになる。この課程を修了して、各宗教団体内で認められ、一定の地位または呼称を授与されてから、はじめて聖職者と呼ばれるようになる。
宗教とは関連しないものの、その活動自体に公益性が高く、尊敬に値する職業に就いている場合に、その職を聖職、その職に従事する人を聖職者と呼ぶ場合がある。これは特に教育関係の職業において顕著である。これは弁護士や医者ほど専門性のないにも関らず教師が「先生」と呼ばれることからも、日本において教師の社会的地位および教育に対する社会的期待をあらわすものである。ただし最近では、教師の
スキャンダルなどの
報道をうけて、宗教以外の職業に従事する人間を聖職者と呼ぶことは少なくなってきている。