ただ、「里」は長い距離であるので、直接計測するのは困難である。そこで、1里歩くのにかかる大体の時間から、その時間に歩いた距離を1里と呼ぶようになった。人が歩く速度は地形や道路の状態によって変わるので、様々な長さの里(36町里、40町里、48町里など)が存在することになるが、目的地までの里数だけで所要時間がわかるという利点がある。しかし、やはりこれでは混乱を招くということで、江戸時代には、様々な里の存在は認めた上で、36町里を標準の里とすると定めた。明治時代に入り、
メートル条約加入後の明治24年(
1891年)に制定した
度量衡法では、1里=36町とし、それ以外の里の使用を禁止した。1町=60間×6(尺/間)=360尺であるので1里=36町×360(尺/町)=12960尺となり、1尺=(10/33)mと定められたので、1里=12960尺×(10/33)(m/尺)=(43.2/11)km=3.9km(上線部は
循環小数)となる。